お役立ちコラム
40代未経験でも介護職に転職できる?平均給与や必要資格を解説
40代の未経験から介護職にチャレンジする人は多いものです。しかし、いざ自分がチャレンジしようと思うと「仕事を覚えられないのでは?」「今から始めて遅くないのか?」と不安を感じてしまいますよね。
この記事では、40代からでも介護職を始めるべき理由やメリットを解説します。40代介護職の平均給与やキャリアアッププランもご紹介しますので、この先介護業界で活躍するイメージを膨らませるために、最後まで読んでみてください。
40代未経験でも介護職へ転職できる理由
40代の未経験から介護職をスタートし、活躍している人は大勢います。なぜなら次の理由があるからです。
- 人手が足りていない
- 介護職は年齢不問
- 資格がなくても就職できる
人手が足りていない
介護業界は慢性的な人手不足で、いつでも求人が出されています。厚生労働省の調査によると、「66%の事業所が人材の不足感あり」と回答しています。介護の求人は常に出されており、未経験歓迎の求人も多く、未経験スタートのハードルは低い状態です。
介護職は年齢不問
介護職は年齢を問わず働くことができます。実際、65歳以上の労働者を雇用している事業所は7割以上あり、60代から介護職にチャレンジする人もいます。介護はコミュニケーションが重視される仕事なので、人生経験を経て深みを増した方は、むしろ歓迎されることも多いです。
資格がなくても就職できる
介護職は、資格がなくてもできる仕事です。現場で経験を積みながら資格を取得することで、さらにスキルアップできます。未経験からのスタートでも、やる気があれば資格を取得して仕事の幅を広げることが可能です。
40代未経験者が介護職に就くメリット
40代の未経験者が、介護業界で働くメリットは多いです。
- 前職の経験を活かせる
- キャリアアップをめざせる
- 時間の融通がききやすい
- 給与が安定している
- 親族の介護に活かせる
- シニアになっても働ける
40代からの転職で、キャリアアップや収入アップを見込めるのは介護職ならではの魅力です。シニアになっても働けるので、生涯の仕事としてじっくりと取り組めます。
前職の経験を活かせる
前職は違う業界で仕事をしていた方でも、介護職でその経験を活かすことができます。
たとえば、前職が事務の場合、人をサポートをするための気配り力、資料作成スキルが重宝されます。飲食・アパレル業界経験者は、お客様の要望を把握する観察スキルが高いはずです。
このように業界は異なっても、身につけたスキルを介護業界で発揮できます。
キャリアアップをめざせる
介護職は、やる気次第で誰でもキャリアアップできます。未経験者であれば、まずは入門資格である「介護職員初任者研修」を取得しましょう。介護現場のエキスパートをめざすのであれば、国家資格「介護福祉士」を目標に据えると良いです。
経験や保有資格によって、ケアマネージャーや社会福祉士など、異なる職種へ転向することも可能です。高度な知識と経験を持つ仕事になると、もちろん収入もアップするのでモチベーションが高まります。
時間の融通がききやすい
意外かもしれませんが、介護職は時間の融通がききやすい仕事です。
介護現場の多くがシフト制になっており、早番・遅番・夜番のシフトに分かれています。自身の都合に合わせて、シフトの希望を出せるので、働きやすいと感じる人は多いです。
また、訪問介護の登録ヘルパーは、好きな日を指定して働くことができます。子育てしながら働く場合でも、時間の融通がききやすいため働きやすいです。
給与が安定している
介護の需要は年々高まっており、安定して長く働くことができます。厚労省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(P165)」によると、40代の平均給与は「男性34万6,290円」「女性32万4,010円」です。
介護施設によって給与の差があり、特別養護老人ホームや介護老人保健施設は給与が高い傾向にあります。
親の介護に活かせる
介護現場で身につけた知識や技術は、親に介護が必要になった場合も重宝します。
入浴介助や食事介助などを自分で行うことができ、介護を受ける側も安心しやすいです。また、施設に入所する場合も、介護知識があればどの施設が適当かを判断しやすくなります。
シニアになっても働ける
介護業界では60代や70代以上になっても、現役の介護職員として働くことが可能です。
65歳の定年後も再雇用制度を整える事業所が多く、シニアの未経験から介護業界に挑戦する人もめずらしくありません。介護現場では体を動かすので、仕事をしながら健やかな体づくりができることはメリットでもあります。
40代未経験で転職するときの施設の選び方
40代の未経験者が転職するとき、どんな施設を選ぶかで仕事のスタイルが変わってくるので注意しましょう。大きく分けて「入所施設」「通所施設」「訪問介護」の3種類があります。
入所施設
入所施設では、利用者が施設に住んで、介護職員のサポートを受けながら生活します。介護職員は24時間体制で常駐し、夜間も見守りやケアを行います。そのため、勤務はシフト制になっており、夜勤も発生するのが特徴です。
【入所施設の種類】
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 介護医療院
- ケアハウス
- グループホーム
- サービス付き高齢者向け住宅
- 有料老人ホーム など
通所施設
通所施設では、利用者は自宅で生活しながら、施設に通って介護サービスを利用します。基本的に日勤のみで日曜休みの施設が多く、一般的な会社員と近い働き方です。残業が少ないため、プライベートの時間を大切にしたい方に向いています。
【通所施設の種類】
- デイサービス(通所介護)
- デイケア(通所リハビリテーション)
訪問介護
訪問介護は、利用者の自宅に訪問して、介護サービスを提供します。
平日の日中に働くことが多く、自分の好きな時間に働けます。基本的に利用者と一対一で関わるので、他の介護職員との人間関係に悩まなくて済むのがメリットです。ただし、通所施設や入所施設と比較すると、給与が安定しないので注意しましょう。
【訪問介護の種類】
- 訪問リハビリテーション
- 訪問入浴介護
40代未経験の介護職員におすすめの資格
40代未経験から介護業界でチャレンジするなら、ぜひ資格取得をめざしてみてください。資格があることで仕事の幅が広がり、収入アップにもつながります。
【40代未経験の介護職員におすすめの資格】
- 介護職員初任者研修
- 介護福祉実務者研修
- 介護福祉士
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、基本的な知識や技術取得の証明となる入門資格です。
この資格を取得することで、訪問介護や夜勤業務、介護タクシーの運転業務ができるようになります。また、安全な介助技術が身につくため、任される身体介護の幅が広がります。
介護福祉士実務者研修
介護福祉実務者研修は、介護に関する専門的知識を身につけた証明となる資格です。介護の現場で役立つ、たん吸引や経管栄養など、医療的ケアの基本について学べるのが特徴です。国家資格「介護福祉士」を取得するために必須の資格でもあります。
介護福祉士介護福祉士は、介護業界唯一の国家資格です。受験するには、介護福祉士実務者研修の資格を取得し、実務経験3年以上が条件となります。合格率は約70%でさほど難易度は高くありません。資格を取得することで、主任やリーダーなど重要なポジションを任されやすくなり、収入もアップをめざせます。
40代で介護職に転職後のキャリアプラン
40代未経験から介護職を始めた場合、理想のキャリアプランを描き、その時々でめざす目標を達成できるように行動すしましょう。
1~3年:実務経験を積む
介護職に就いて1~3年目は、現場での実務経験を積むときです。安全な身体介助、冷静な判断、職員へのフォローなど、経験を重ねるなかで新たな目標を設定し、できることを増やしていくと良いでしょう。
なお「介護初任者研修」「介護福祉士実務者研修」は確実に取得しておきましょう。
4年目以降:上位資格を取得する・職種チェンジ
介護職4年目以降は、新たな資格を取得してチャレンジに舵を切るときです。
国家資格「介護福祉士」を取得して現場のエキスパートになるほか、別職種をめざすのも良いでしょう。たとえば、ケアマネージャー、生活相談員、社会福祉士、サービス提供責任者など、多様な選択肢があります。
まとめ
40代未経験から介護職へ転職することは十分に可能です。介護業界は年齢不問なので、40代からのチャレンジは決して遅くありません。
介護業界は常に人材が足りておらず、どの地域でも介護に関する求人が出ています。今すぐあなたが住むエリアの求人について知りたいなら、介護福祉専門の求人サイト「未来ケアワーカー」をチェックしてみてください。
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